南仏プロヴァンスは、フランスの南東部、イタリアとの国境から、西は標高の低いローヌ川左岸から地中海に面したコート・ダジュールを含む地域です。
太陽。青い海。青い空。オリーブ。ラベンダー。ミモザ。
そしてバカンス!
ヨーロッパの憧れ南仏プロヴァンス
ピーター・メイルの南仏プロヴァンスの12ヶ月
私はひと昔前にベストセラーだった本を思い出します。
20年ほど前に世界的な大ベストセラーになったピーター・メイル氏の「南仏プロヴァンスの12ヶ月」という本がありました。
著者ピーター・メイル氏は、広告業界で成功をおさめたイギリス人なのですが、40代後半に南仏のプロヴァンスに移住してこの本を書きました。
ドラマ化もされ、世界的ベストセラーになった後、以降もプロヴァンスのシリーズを数冊書いています。
どんよりとした気候にうんざりしていたイギリス人が、バカンスのたびに訪れていたプロヴァンスの魅力に惹かれ移住を決意。
移住後のプロヴァンスでの素朴だけれども豊かで暖かい生活が、個性的な現地の人々との交流を交えながら描かれています。
観光客であふれかえる夏のプロヴァンンス
ヨーロッパが夏休みになる期間、7月、8月は、南仏には沢山の観光客が訪れます。
フランスの地方からだけでなくオランダやイギリスなど、ヨーロッパの北部の国からのバカンス客が多いです。
南仏の碧い空…
コート・ダジュールの青い海
コート・ダジュール(Côte d’Azur)= 紺碧海岸
Azur(アジュール)は、紺碧、明るく鮮やかな青のことです。
コート・ダジュールは英語でFrench Riviera(フレンチ・リヴィエラ)とも呼ばれ、気候に恵まれない国やフランスの地方から夏の長期休暇を過ごすために多くのリゾート客がやってきます。
イギリスには南仏のような気候がないですし、オランダや、ドイツにはコート・ダジュールのようなビーチはありません。
夏のバカンス先にコート・ダジュールを選ぶのは、やはり素晴らしい点がたくさんあるからです。
日照時間が長い(夜10時ごろまで明るい)
温暖な地中海性気候で蒸し暑くない
雨がほとんど降らない!
セレブな沿岸都市ニース、モナコがある
コート・ダジュールに行ったら昼間はビーチでゆっくりし、夜はおしゃれなレストランで素敵なディナーも可能!
青い海と空を見るだけでもコート・ダジュールに行く価値がありますよ!
コート・ダジュールのビーチ…
素朴な人々と村と自然
コート・ダジュールのビーチと沿岸都市部はセレブな感じですが、少し離れると昔ながらの歴史を感じる素朴なプロヴァンス地方が変わらずにあります。
海を望む高台に位置する エズ
香水の町として知られる グラース
世界遺産に登録されている歴史地区が散策できる アヴィニヨン
洗練された学術・芸術都市 エクサンプロヴァンス
ゴッホも愛したローマ時代の面影を残す街 アルル
古い町並みを散策したり、地元のマルシェ(朝市)で新鮮なフルーツを買ったり、お土産物を探すのもおすすめです。
南仏グルメ
地中海の新鮮な魚介類を中心としたグルメが堪能できる南仏。
マルセイユの名物魚介料理 ブイヤベース(Bouillabaisse)
ニース風サラダ(salade niçoise)
魚のスープ スープ・ドゥ・ポワッソン(Soupe de Poisson)
夏野菜の煮込み料理 ラタトゥイユ(Ratatouille)
やはり、海に近いだけありおいしい魚や海の幸が楽しめます。
名物料理の中にも魚介類を取り入れたものが多いですね。
それから、オリーブやハーブなども南仏の名産品です。
オリーブ・オイルとハーブとにんにくを多く使った、素材を生かした料理が多くなっています。
ハーブは、「エルブ・ド・プロバンス」という南仏のミックス・ハーブが有名です。(エルブはハーブの仏語)
タイム、バジル、ローズマリー、セージ、マジョラムなどが配合された万能ハーブミックスで、色々な料理に使えます。
これ量が半端ないのですけど…
一人前の「Moules Frites(ムール・フリット)のカレーソース添え」なのです。
コート・ダジュールのレストランで頼んだ一品です。
フリットはフライドポテトのことです。
奥は、「魚介のサラダ」
これもボリュームがすごいです。
生野菜の上にこれでもかと茹でたタコがしきつめられ、大きなエビが乗っています。
とても美味しいのですが、さすがに完食できませんでした…