こんにちは。
塾選びってとっても大切です。
うちの子供は中学生くらいまでフランスで育ったのですでが、あちらでは塾がほとんどないので通わせたこともあまりありませんでした。
でも日本に帰ってきて受験をしなければならないこともあり本当にいろいろな塾に通わせました。
まずは国語力を高めるために国語を見てくれる個別指導の塾に通わせたりし始め、受験が近くなってくると受験校選びの相談もできる塾は非常に助かりました。
その試行錯誤の経験からどうやって塾を選んだら良いか、どんな子に塾が本当に必要なのかということを書き留めてみました。
塾にもいろいろなタイプがあります。
それぞれ一長一短があるので子供にあったタイプの塾選びはとても大切です。
この記事はこんな方にお勧めします
- 学習塾の種類の違いについて知りたい
- 子供にあった塾の選び方がわからない
- 塾のおおまかな費用を知りたい
もくじ
高校受験・大学受験のための塾の種類
学習塾の規模と数
経済産業省の「特定サービス産業実態調査報告書 学習塾編(令和元年9月)」によると、
全国の学習塾の数はなんと46,734!
従業員4人以下の小規模塾が26,516。
フランチャイズ加盟別計で見ると、
加盟している学習塾が 19,441
加盟していない学習塾が 27,293
ということで町の小さな塾は数としては多いようです。
この統計資料は大変細かく調査されているのですが、ざっくり見ていくと、
受講している生徒の数では、
従業員が10人~29人ほどの中規模の塾に通っている受講生が1,004,799人と一番多くなっていますね。
学習塾の種類
学習塾の指導形態で大きく分けると大体この3つになると思います。
- 集団指導型
- 個別指導型
- 映像指導(eラーニング)型
私の記憶では昔の塾は「集団指導型」の塾が多く、私が子供の頃通っていたのも10〜20人でいどの受講生を集めて講義をするタイプのものでした。
今多くなっているのは、「個別指導型」と「映像指導型」の塾ですね。
それぞれの塾のメリット・デメリット、料金の相場、
私が子供を通わせた経験などまとめてみました。
集団指導型の塾
集団指導型方式とは
集団指導方式は、
「1人の講師が4人以上の生徒を指導する形態」の学習塾です。
昔からある大手予備校などはこの形で、大人数の講義になると50人くらいの授業を行う場合もあるようです。
実は、うちの子も高校受験の時にこのタイプの塾に通わせようとしたことがあります。
早稲田アカデミーです。
しかし、この塾に入るためには「入塾テスト」を受けて入塾許可をもらわないと入塾できません!
うちはこの入塾テストで合格がもらえず入れませんでした!!
当時はショックを受けたものです…
子供が通っていた中学校はかなり偏差値の高い超有名校だったのですが、お友達はこういった集団指導型の塾に通っていた子が多かった印象があります。
塾内でのレベル分けや、実力テストがあり、結果が貼り出されたりもするので
集団の中で切磋琢磨して実力を伸ばせるタイプの子供には向いています。
もちろん入塾テストはレベル確認のためで、必ず入れる塾もあります。
集団指導型学習塾のメリット・デメリット
集団指導型のメリット
- 集団の中で生徒が競い合えるので、塾の中でも良い成績を出して評価を受けたいタイプの子は伸びやすい
- 個別指導型の塾よりは受講料が安め
- 知識や経験やの豊富な講師の指導能力が期待できる
集団指導型のデメリット
- 生徒の人数が多くなると個々への対応が十分でなくなる
- 性格的な問題で集団の中で個別の質問を躊躇する子供がいる
- 授業の進度についていけなくなる場合がある
- クラスごとのカリキュラムがあるので途中入会や授業の振替ができないことがある
集団指導型の塾の費用
例えば駿台高校部だと
入塾金が 20,000円
授業料 1講座 2講座 3講座 高1~3 プロ講師の授業 13,500円/税抜 27,000円/税抜 ― 高3 プレミアム受験特訓 35,000円/税抜 45,000円/税抜 50,000円/税抜
システム使用料 1講座 2講座 3講座 高1・高2スタンダードコース
プロ講師の授業2,000円/税抜 ― 高3 プレミアム受験特訓 3,500円/税抜 7,000円/税抜 10,500円/税抜 (引用:駿台高校部公式サイト)
早稲田アカデミーで高校1年生の講座(90分)が
入塾金が22000円
受講料 1講座:11,770円/月 2講座:21,560円/月
3講座:29,040円/月
4講座:36,410円/月
5講座:43,120円/月
6講座:49,170円/月
(引用:早稲田アカデミー公式サイト)
集団指導型の塾の例
集団指導型の有名塾は有名高校、大学などの合格率など大々的にアピールしているところも多く、「成績がのびそう」な気がしますよね。
ただ、入塾選抜を行っているところも多く、もともと学校でも成績の良い競争心のある子が集まってきて実績を伸ばしているという面もあるかもしれません。
個別指導型の塾
個別指導型方式とは
個別指導方式とは、
「1人の講師が3人以下の生徒に対し個別に指導する形態」の学習塾です
ほとんどの個別指導型の学習塾では、
先生1人に生徒2人までとうたっているところが多く、
先生のシフトなどの関係では、1対1で教えてもらえることもあります。
生徒の苦手分野に合わせたカリキュラムを組んでくれ、学校の進度やテスト期間に合わせて調節をしてくれます。
集団指導型とは違い、部活動などで忙しくても個々にあわせた時間に授業を入れることができます。
実際に教えてくれる先生は大学生のアルバイトが多いようですが、先生の数も多いのでもし合わなければ先生を変えてもらうこともできます。
トライプラス、明光義塾、東京個別指導学院に通わせていたことがありますが、どの塾も料金や指導内容もそんなには変わりません。
同じチェーンの個別指導塾でもそれぞれのカラーがあるし、室長先生や講師の方との相性が大事なのでおためしなどができればやってみることをおすすめします。
個別指導型学習塾のメリット・デメリット
個別指導型のメリット
- 生徒に合わせた学習プランを立ててくれる
- 授業の振替がしやすいので部活動等で忙しい生徒には便利
- 講師との距離が近くコミュニケーションがとりやすい
個別指導型のデメリット
- 個別指導なので集団指導や映像授業型に比べると受講料が高め
- 他の生徒との比較をすることが少ないため競争心が薄れてしまい成績が伸びなくなることも
個別指導型の塾の費用
大体の個別指導塾は先生1に対して生徒が2というのが一般的。
受講料は、生徒の学年が上がるにつれて高くなっていきます。
大体の授業料は
中学生だと
週1回(月4コマ) 15000円〜18000円
週2回(月8コマ) 30000円〜35000円
週3回(月12コマ) 47000円〜51000円
高校生で
週1回(月4コマ) 16000円〜19000円
週2回(月8コマ) 33000円〜42000円
週3回(月12コマ) 51000円〜58000円
個別指導塾では1コマが大体80分から90分が一般的で、自習室は塾の空いている時間使い放題というところがほとんどです。
定期テスト前に無料で補講を行ってくれるところもあります。
個別指導塾の費用はばらつきがありますが、
入塾する前に体験授業をやってくれるところがほとんどなので、実際の教室の雰囲気や先生との相性などは非常に重要になってくるのでお試しをしてから決めるのが良いと思います。
個別指導型の塾の例
トライプラスは個別教室のトライのノウハウを受け継いだフランチャイズで運営しているので教室によって雰囲気などちがうかもしれません。
トライは1対1のマンツーマン方式ですが、トライプラスは基本的には1対2方式です。
トライプラスに子供が中学生の時に通わせました。
トライプラスはフランチャイズ経営なのでアットホームな雰囲気がありました。
その子に合えば安心して通わせられます。
四谷学院個別指導教室は、40年以上の実績がある四谷学院が運営する『個別指導専門塾』で、小学生から高卒生までを対象に、1対1または1対2の完全個別指導形式で授業を行っています。学年に関係なく勉強する「無学年方式」を採用し、苦手な科目・箇所はわからない所までさかのぼって確実に理解できるようにすることで、学力を飛躍的にアップさせます。柔軟なカリキュラムで塾と部活・習い事の両立もスムーズです。(引用:四谷学院個別指導塾公式サイト)
明光義塾は、明光ネットワークジャパンが全国に2100教室以上を展開する個別指導の学習塾。
子供が中学生の時に通わせていました。
高校受験には良いと思います。
比較的授業料も安めだと思います。
東京個別指導学院はベネッセグループが運営する個別指導塾で、関西には関西個別指導塾もあります。
高校生の子供を通わせてすぐ成績があがりました。
講師の方は学生のアルバイトが多いですが、しっかりと受講生の希望をきいて子供にあった先生を選んでくれるのと、目標やカリキュラム、志望校選びもとても丁寧に相談にのってくれます。
映像授業指導(eラーニング)型の塾
映像指導型・eラーニングとは
最近どんどん増えてきている塾の形態が、
あらかじめ録画された講義の動画を視聴して授業を受けるという映像指導型の塾と
ネット上の動画を活用して学習するeラーニングです。
eラーニングは、塾にわざわざ通わずとも自宅で学習がすすめられるスタディサプリもおすすめです。
【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服
映像指導型学習塾・eラーニングのメリット・デメリット
映像指導型のメリット
- 自分の好きな時間に授業を受けられる
- 自分のモチベーションが高まった時に時間を気にせず学習を続けられる
- 理解できるまで何度でも繰り返し映像授業を見ることができる。
- 受講料が集団指導型・個別指導型に比べて安い
- 自分の好きな場所で授業を受けられる(eラーニング)
映像指導型・eラーニングのデメリット
- 自己管理をしながら学習を進めていかなければならないのでモチベーションが持続しづらい
- 映像授業中の質問がしづらい
映像指導型塾・eラーニングの費用
eラーニングの例(リクルートマーケティングのスタディサプリ)
eラーニングのスタディサプリは低価格で充実した映像授業が受けられ非常にお得です。
高校講座に申し込むと中学の内容の授業も視聴できるため幅広い復習に便利です。
高校講座は月額1180円から
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
映像指導型塾の例(河合塾マナビスなど)
入会金は無料ですが、最初の事務手数料として5400円。
毎月「学習サポート料」として5400円が固定費としてかかります。
それ以外は、受講したいコースをまとめて申し込み、自分のペースで受講していくという形になっています。
映像授業は1講義が45分のものと90分のものがあり2〜20講ぐらいの講座がまとまったコースを自分のレベルに合わせて選んでいきます。
値段は講座内容にもよりますが、45分の講座が、1回あたり1000円〜1900円くらい。90分の講座が3000円〜3800円くらいでした。
何十講座とまとめて受講することを勧められるので結局は個別指導塾と変わらない受講料になったりもします。
苦手分野だけ勉強したいという場合は、こういったパッケージでの受講はあまり効率的ではないかもしれません。
映像指導型塾の例
河合塾マナビスなどは最近非常に人気で校舎もどんどん増えています。
映像授業のデメリットである「自己管理の難しさ・質問のしにくさ」を解決するために、家ではなく塾校舎で授業を受け、授業内容についてすぐ質問ができるサポートスタッフが複数常駐しています。
同じマナビスでも校舎によって雰囲気やスタッフさんが違うので実際に面談したりお試し講習を受けてみてから決めることをおすすめします。
映像授業の内容は分かりやすくて良いのですが、続けて通えるかどうかはその子供の意欲によって変わってきます。
Z会×栄光ゼミナール【大学受験ディアロ】
「大学受験ディアロ」は、Z会グループの学習塾。質の高い映像授業と1対1の対話式トレーニングを特徴としている新しい塾で最近増えてきていますね。文部科学省が議論中の2021年の大学入試改革を見据えたサービスにも力を入れているようです。
まとめ:結局どこが良かった?
また、お勧めしたいのは、
個別指導塾とeラーニングの併用。
いろいろ試した結果、個別指導塾では東京個別指導学院が良かったと思います。
個別指導で自分の苦手分野をしっかり克服し、
受験の志望校もチューターの方と相談しながら
それに加えてスタディサプリなどの比較的安価なeラーニングで
自分自身の学習計画をしっかり立てて受験にのぞむのが良いのではないでしょうか。
スタディサプリでは大学の過去問も閲覧できて便利です。