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【国際結婚】と離婚 自分のためにも最悪の場合を考えてから結婚して

結婚と離婚
カテナ
カテナ
日本と海外の距離は交通手段の発達とインターネットのおかげで近くなって、海外で生活する日本人が増え、国際結婚をする日本人が増えましたね

私も国際結婚なのですが、結婚前は自分が国際結婚するとは全く思っていませんでした。

日本人と結婚したいと望んでいたわけでもなく特に結婚相手に対して国籍の希望はありませんでした。

結婚した当初は、新鮮な経験ばかりですし、国際結婚といえど手続きは特に面倒なこともなく、言葉や文化の違いもおもしろいとは思っても大変と思うことはあまりありませんでした。

相手はフランス人なのにフランス語はほとんど話せなかったので、お互いの家族と話せないというのは困りましたが、言葉の壁はあってもお互いの家族がいい人たちだということは理解できていきましたし、今でもとても良い関係を保てています。

今思うと私はラッキーだったのだなと。

私たちは何十年という結婚生活の中で、色々な喧嘩や問題を乗り越えてきましたが、幸いにも離婚という辛い結果には至らなくて済んでいます。

これもラッキーでした。もちろん最悪の結果にならないような努力はしています。

国際結婚に限らず、夫婦円満は努力と忍耐ですよね。

国際結婚の難しさはすぐには実感できない

でも、今思ってみれば、ちょっと安易に国際結婚してしまったかな〜と思っています。

結婚を後悔しているわけではありません。

将来はどうなるかわからないということを考えず、楽観的すぎたと思うからです。

最初は好きで結婚をして、文化の違いを楽しめていても、長年の結婚生活の中で、根本的な文化と価値観の違いを思い知らされるような暮らしが続いていくわけです。

また、離婚となった時のことを考えると国際結婚は、普通の結婚よりもちょっとばかり余計に面倒なことがあるからです。

国際結婚をして、離婚という結論になった時に長い裁判や調停で疲弊している人たちを知っています。

相手の国で裁判となると、相手の国の法律の仕組みの理解、慣れない法律用語の理解、弁護士の手配、裁判への出廷など、想像もしていなかった煩雑な手続きを踏む必要が出てくる場合があります。

それにともなうストレスや出費も大変で、それは長期間にも渡ります。

子供もいれば子供たちへの影響もあります。

子供の養育権の問題や、そもそも日本に連れてこれるかどうか、その後会えるかどうか、相手の国との物理的な距離があればますます大変です。

国際結婚をする前によく調べて!

年々離婚率は高くなってきていると思います。

国際結婚を考える方は、離婚した場合のシミュレーションをしておく必要があると思います。

そもそもどの国の法律が適応されるのかなど、そこから調べなくてはなりません。そして離婚の手続きは2つの国で行われる必要が出てくるはずです。

国際結婚だからといって、特別に離婚率が高いかどうかはわかりませんが、フランスでは離婚率は50%を超えているそうです。

実際、旦那の両親も兄弟も離婚しています…

フランスでは、結婚前に「契約書」を交わすカップルが多いです。

結婚時に離婚した場合のことを考えて交わす契約書です。

契約書がないと、財産分与は半分半分になるなどの法律に基づいた決定がされますが、「契約書」を交わすカップルは、結婚後に発生したお互いの収入はそのまま得た者の収入とするなどの取り決めがあります。

「契約書」を交わして結婚し、結婚中は専業主婦で子供と夫のために誠心誠意尽くしてきた女性が、子供が独り立ちしたタイミングで離婚し、財産分与で全く自分の財産が残らないというケースもあります。

相手の国の結婚と離婚に関わる法律的な事情など調べず結婚する人が多いと思います。

結婚する時、お互いがハッピーで、自分たちだけは絶対離婚はしないと思っている人がほとんどだと思います。

そんな時に、離婚した場合のことはあまり考えないだろうし、考えたくないと思います。

でも、文化と価値観の違いを楽しむのと同時に、将来のことを考えて十分備えられるように、想像力を持って考えることも必要です。

人間の心は変わります。自己責任で選択しなければなりません

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