パリに住んでいる人たちのことをパリジャン(Parisein 男性)、パリジェンヌ(Pariseine 女性)といいますね。
これら住民の呼称を表す単語のことをフランス語では、gentilé (ジョンティレ)と言います。
gentilé は、その場所(都市、国、大陸など)に住んでいる住民のことを指す言葉で、ある一定のルールがあって場所名から派生します。
もくじ
gentiléの例
たとえば、東京(Tokyo)に住んでいる人は、トーキョイット(Tokyoite)となります。
その場所に住んでいる人を表す言葉は英語でもありますね。
東京の人は英語での書き方も同じですが読み方がちがいます。
英語で言うと、
トーキョアイト(Tokyoite)となります。
ニューヨークに住んでいる人のことは英語では、ニューヨーカー(New Yoker)ですが、
フランス語だとニューヨーケ(New Yokais)となります。
日本語だと住民の呼称は大体最後に「人」をつければいいだけですが、他の言語では単語によって編成の仕方が違ってきます。
パリの人(パリジャン/パリジェンヌ)などのように、その住民が男性か女性かによっても違ってくる場合があります。
大阪の人はなんというかと言うと、男性と女性でちがいます。
オーサキアン(Osakien)が男性
オーサキエンヌ(Osakienne)が女性
gentiléのルール
一応ルールがあって、大抵の場所はルールにのっとった住民の呼称があるわけですが、例外もあり、フランス人も全て知っているわけではありません。
代表的なルールは以下の4つ
最後に「アンain/エンヌaine」をつけるパターン
アメリカ(Amérique)の人は、男性がアメリカン(Américain)、女性がアメリケンヌ(Américaine)
最後に「ネais/ネーズaise」をつけるパターン
例えば台湾(Taïwan)の人は、男性がタイワネ(Taïwanais)、女性がタイワネーズ(Taïwanaise)
日本人もそうですね。
男性がジャポネ(Japonais)、女性がジャポネーズ(Japonaise)
最後に「アンein/エンヌeine」をつけるパターン
パリの人はこのパターンで、パリジャン(Parisein 男性)、パリジェンヌ(Pariseine 女性)
最後に「オワois/オワーズoise」をつけるパターン
カナダのケベック州(Québéc)の人は、男性がケベコワ(Québécois)、女性が ケベコワーズ(Québécoise)
中国(Chine)の人は、男性がシノワ(Chinois)、女性がシノワーズ(Chinoise)
その他
その他には例えば、
ブルターニュ地方(Bretagne)の人は、男性がブルトン(breton)、女性がブルトンヌ(bretonne)
サヴォワ地方(Savoie)の人は、男性がサボヤール(savoyard)、 女性がサボヤード(savoyarde)
クロアチア(Croatie)の人は、男性女性ともにクロアット(Croate)
モンゴル(Mongolie)の人は、男女ともに モンゴル(Mongol)
ペルー(Pérou)の人は、男性がペルヴィアン(Péruvien)、女性がペルヴィエンヌ(Péruvienne)
色々と例外があるので、経験的に覚えるしかないですね