日産自動車の元CEOカルロス・ゴーン氏が保釈中の身でありながらレバノンへ海外逃亡し、その後現地で会見を開きましたね。
後から考えると、かなり練られた計画のもとしっかり準備されていた逃走劇だったように思います。
何が驚きって…
日本の検察が、ゴーン氏の逃亡を予想して対策していなかったの?
と感じざるをえないということですね。
検察側のあまい考えだったといわれても仕方ないですよね…
カルロスゴーン氏がなぜ海外へ逃げられたのか
逃亡を想定していなかった?
アメリカなどで使われている、GPSアンクレットのような、
圏外へでると警告がなるようなGPS装置をつけられていなかったり、
また、リアルタイムで防犯カメラで監視されるようなこともなかったようなので、
新幹線で大阪まで移動してもだれも気がつかなかったということでしょうかね。
外国人がグループでいてあまりじろじろ見たり拘ろうとする日本人も少ないから…
外国人って日本人から避けられていると思ってる人多いと思いますよ。
電車で席が空いてても外国人の隣には座ってこないとか…
移動の時期も
年末年始の帰省ラッシュの時で人混みの中で移動しただろうし、その分より目立ちにくいですよね。
逃亡の時期もきちんと考えて選ばれています…
資金とネットワーク
保釈金は15億円だったようですが、逃走用に30億円以上使ったらしいという報道もあるのでゴーン氏の資産に対してかけられた保釈金の額も少ないですね。
隠し資産とかもたっぷり持ってそうなのでもっと多く設定しても良かったと思いますが。
複数の国籍と海外に色々なコネクションを持っているゴーンさんのような人こそ、
海外への逃亡はありうることなのに、それを本当に想定していたのか?と思うと非常に残念ですね。
カルロスゴーン氏の逃亡後の会見について
日本の批判されるべき欠点をうまくついている
日本のメディアでは、日本の司法制度は他国に比べて悪いどころか良い制度であると日本人同士で議論していますが、
その辺のところをしっかり、日本語ではなく、海外の人がわかる言語で国外向けに主張していかないとゴーンさんの劇場型主張に負けてしまうような気がします。
収賄などのないクリーンなきちんとした司法制度であるといくら主張しても、
シャワーに2回しか入れない、妻とは話もできないなど、個人の人権を損害するなどの主張は海外の人には強く届くかもしれないアピールです。
実際、ひどい扱いだと思います…
「犯罪者であっても」基本的な人権は認められるべき
刑が確定するまでは「推定無罪」
このような認識が海外ではスタンダードであるのに対し、日本はそうではないんだということを世界にアピールしてしまっているからです。
自分の過失や責められるべき点に関しては全く触れず、
日産の他の幹部が悪い、日本政府と司法制度やメディアが悪いという主張を熱く語り、自分は被害者であると主張する演説…
内容はないのだけど演説が上手いので日本のことを知らない人は説得されてしまいますよね。
裁かれなくなった特権階級
潤沢な資金とコネなどを使い、
まんまと海外逃亡を果たした被告ですが、
日本にいなくなった事で、裁かれず、
2国間の取り決めはないということから引き渡しもされず。
有罪・無罪の裁きから逃げたゴーン氏にとっては、会見は「被害者」であるという「イメージ」をつくるための自身の「PR作戦」だったわけです。
周到に計画され用意された壮大な逃亡劇が示すように、
裏では自分の莫大な隠し資産を巧妙に運用している被告の本当の姿が推測できてしまいます。(あくまで推測…)
日本ではさばくことができなくなったので、せめて他の国で正当な裁きがされることを願います。