海外生活

優雅なだけではない【辛いフランスの結婚式】その内容と日本との違い

私は結婚式はフランスで行ったのですが、その後何年かフランスに住んでいたので親戚や友人の結婚式に何度も参列しました。

フランスでの結婚式というと優雅なイメージではありませんか?

ところが私にとってはかなり辛い、我慢大会みたいなものでした。

とにかく長い!!

大体は週末に行われますが、結婚式に呼ばれたら土日は2日とも空けておいたほうがいいですよ!

フランスの結婚式の特徴や日本との違いについてまとめてみました。

 

フランスでの結婚式の特徴と日本との違い

 

フランスの結婚式の基本的な流れ

 

まず結婚式の基本ですが、大きく3部に分かれます。

市役所での公的なセレモニー

教会でのセレモニー

披露宴

 

市役所での公的なセレモニーでは、市長さんかもしくは代理の人の前で公的な契約書類にサインする儀式が行われます。

新郎新婦とそれぞれの証人が2人ずつ文書にサインをし、親族や友人が参列します。

その後教会へと移動し、教会では神父様のもとキリスト教の元での誓いとセレモニーが行われます。

参列者はこちらにもそれぞれの交通手段で移動し、参列します。

カテナ
カテナ
途中、綺麗な海の見える公園に立ち寄り写真撮影もやりました

その後、時間を改めて夕方から別の場所での披露宴となります。

市役所と教会でのセレモニーはそれぞれ30分〜1時間というところで、つつがなく進みます。

午後の早い時間から市役所でのセレモニーから始まって夜まで色々続くわけですが、

この中で、とにかく長いのが披露宴です!

夕方から始まって明け方まで続くこともまれではありません。

 



とにかく長い!だらだらと夜明けまで続く披露宴

 

カテナ
カテナ
フランスと日本の結婚式の違いは色々あるのですが、何が違うといったらまず「長い」ことです。これだけは印象に残って消えません…

披露宴を行う場所は、日本のように披露宴だけを行う披露宴会場というものはほとんどなく、レストランを借りたり、大勢を呼べるホールや小さいお城のような広いスペースを借りて行います。

私が披露宴を行ったところは、古いマナーハウスのようなちょっと大きめの邸宅のようなところです。

カテナ
カテナ
そんな豪華なところではないですよ。それでもフランスだと普通の古い広い部屋でもちょっと雰囲気はいいですよね。

そこに料理をする人やウェイターなどを手配するような形です。

そこの会場に7時くらいから集まるわけですが、

まず食事はすぐには始まりません。

食事の前にアペリティフを食べるのが習慣なので、結婚式でもまずアペリティフです。

アペリティフでは食前酒とおつまみが振る舞われ、参加者はそこで立食形式で談笑します。

カテナ
カテナ
私の場合は、何か日本的なものをということで、日本から来た母が野点(お抹茶をたてる)をしました。

 

その後結婚式のディナーはかなり遅めに始まります。8時や9時くらいからディナーがスタートです。

ディナーのコースはゆっくりと出てきて、前菜、メイン、チーズやウエディングケーキに、デザートを食べ終わるころには12時くらいになっています。

フランスの披露宴は熟練の司会者が仕切るでもなく色々な余興があるわけでもなく、それぞれのテーブルで思い思いに談笑しながら、思い出したようにちょっとした余興が挟まれたりしてゆっくりペースで進んでいきます。

お色直しもする人もいるのかもしれませんが、私はしませんでした。

デザートの後は、お開きではなくダンスパーティーが始まります

カテナ
カテナ
新郎新婦とその両親などがまず踊り始めてダンスパーティーの口火を切ります

そして曲がワルツ調からロック調やダンスミュージックに変わるとだんだんとみんなが参加して踊り始めます。

カテナ
カテナ
フランスでダンスが上手い人が多いのにびっくりです!そのダンスというのが、女性がとにかく、くるくるくるくるとまわるやつ。ロックなんとかという種類のダンスだったと思いますが忘れてしまいました…

早い人では、ダンスが始まって少しそれをみたら帰っちゃう人もいます。

夜通し踊って最後の人が帰るのはいったい何時なのかわかりませんが、かなり遅くまでいる人もいるようです。

カテナ
カテナ
私は自分の結婚式でさえ途中退場しました!

ある知人の結婚式に出た時は、ディナーの最初の1皿が出てきたのが夜の10時くらいで、デザートまでようやくたどり着いたのが、夜中の2時とか3時だった時には、本当に辛かったです…

もちろんお祝いしたい気持ちはあるけど…

みんな文句もいわずきちんと座って料理を待っていてフランス人の忍耐力を感じました。

カテナ
カテナ
日本だと披露宴は2時間とかきっちり決まっていて、披露宴の主催者が仕切ってくれるのできっと全て時間通りにテキパキ進むのでしょうね

 

ダンス

 

ウエディングケーキ 「ピエスモンテ(クロカンブッシュ)」

 

フランスでの伝統的なウエディングケーキは、ピエスモンテ(la pièce montée)という、円錐状にお菓子が積み上げられたケーキです。

シュークリームを積み上げたもので、クロカンブッシュとも言います。

 

カテナ
カテナ
ちょっと写真が見つからなかったのですが、ウエディングケーキはこの写真よりももっと大きいものになります。

オールドファッションなので、今はもうちょっとモダンな個性的なウエディングケーキのほうが人気のようです。


 

移動の車もウェディング用におめかし

 

結婚式の時は、市役所から教会披露宴会場へと車で移動します。

新郎新婦が乗る車は、ちょと豪華めにリボンや花を飾っておめかしします。

参列者も移動するので、それぞれの車にリボンをつけます

移動する時は、だいたい固まって移動しながらクラクションを鳴らすので、6月の土曜日はクラクションの音をさせながら移動する車のグループがあると今日結婚式なのだなとわかります。

 

 

カテナ
カテナ
新郎新婦の車はちょっとおしゃれな高級車を知り合いのツテで貸してもらいます!

 


 

個性的なフランス流結婚式

 

フランスでは6月に結婚式をするカップルが多いですね。7月8月はバカンスなので、人が集まりにくくなるし夏以外は気候が良くなかったりするので6月は人気です。

ジューンブライドとも言いますし。

カテナ
カテナ
私は9月に結婚式をしました

人によっては、お城を貸し切ってそこに招待客を泊まらせたりとか、アルプスの山のログハウスでやったりとか、いろいろ趣向を凝らしたものもあります。

遠方で結婚披露宴をやる時は、招待客が1泊2日で来るので、2日目にもランチやら何やらイベントが計画されることもあります。

人と同じことをするのは嫌いなフランス人が多いので、型にはまった披露宴会場などのビジネスはあまり流行らないかもしれません。

 

関連記事