日本の夏休みも終わり、2学期が始まりましたね。
日本の夏休みとフランスの夏休みはかなり大きく違うと思います。
まずフランスの夏休みは、本当に「休み」ます。
学校の1年が9月に始まり、6月に終わるので
6月に学校の1年が終わると新しい学年が始まるまでは、長いバカンス。
小学校から中学校、中学校から高校へ進学する場合はもちろん、ただ次の学年へ進級するだけの時も夏休みの宿題はほとんど出ません。
長い2ヶ月の休みの間をリラックスして「休み」、「勉強以外のことをする」のに集中します。
フランス在住日本人の夏休み
その1)日本への里帰り
フランスに住んでいた頃、私もそうでしたが、フランスでの長い夏休みを使ってどうするかというと、日本への里帰りです。
夏は飛行機のチケットも高くなってしまって家計にはきついのですが、3〜4週間まとめて日本へ行ける絶好の機会です。
フランスから日本は遠いので、せっかく行くなら長期滞在してゆっくりしたいです。
フランス・日本間は直行便でも12時間ほど、乗り継ぎだと16〜18時間ほどはかかります。
時差ボケもフランスから日本へ来た場合の方が辛いです。
時差ボケ調整の時間なども入れて、日本行きの場合は最低3週間くらいはみたいものです。
フランス人の旅行者でも日本に来たら3週間ぐらい滞在してゆっくり地方を周る人が多いですね。
その2)フランス国内または他の国へ旅行
せっかくの長い夏休みなので、海外に住む日本人としては日本に帰ってリフレッシュし、美味しい日本食を食べたいところなのですが、あえてそれをせず、フランスに残って旅行をする人も多いです。
フランスからだと色々な国へ行きやすく航空券も安いです。
フランス国内だけでも見所はたくさんあるので、旅行費用を抑えたければゆっくり車でフランス国内や近隣の国を周るだけでもかなり楽しめます。
日本へ帰国した今から思えば、もっとヨーロッパを旅行しておけばよかったなと思うところもあります。
うちのような日仏家庭は特に、長い休みはなるべく日本に行くようにいている家庭が多かったと思います。
それは子供達がいる場合は、子供達の日本語教育のためでもありましたし、なかなか簡単にはあえない祖父母やいとこに会う機会でもあるので定期的な日本行きはやはりさせてあげたかったですね。
逆に期間限定でフランスに滞在している日々駐在家庭などは、フランスにいる間になるべくフランスやヨーロッパを旅行しようとする場合が多かったようです。
日本の日仏家庭の夏休み
今は逆で日本に住んでいるので、休みはフランスに帰って過ごすように努力しているのですが、難しいですね。
まず長い休みが…、休みが少ないわけではないのですが、休みを自由に取りにくいのが問題です。
夏休みも会社が休めるのがお盆の1週間だけだったり、子供も夏休みの宿題がどっさり出て、部活もあると休みはあまりないですよね。
それでも夏のバカンスはフランス人にとってマストなので、フランス人夫は今夏フランスに戻りましたが、私は受験生の子供と日本に残りました。
一番楽しみにしているバカンスを子供と一緒に過ごせないのに、何のための人生かなと、思わないではないですが、日本に住むことを選んだので仕方がありません。
日本に住んでいたら、日本のやり方に合わせていかなければいけないわけです。
受験のための勉強をして、ちょっと意味のわからない宿題に夏休みも追われて、本当に子供達のためになっているのだろうかと時に思わずにはいられません。
子供達にはもっと自由な時間を与えて、自分で考える力をつけたり、家族ともっと時間を過ごして日常から学ぶというフランス式も大切だと思うので、
日本の子供達も夏休みくらいは、もっとゆっくり有意義に過ごすことはできないものかと思ってしまう夏でした。