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ゴールデンウィーク10連休に困る日本【フランスの有給休暇は9週間?】

リゾートの海
カテナ
カテナ
今年は新天皇即位にともない、ゴールデンウィークが10連休になるので、みんな喜んでいると思いきや、困っている人が多いと聞くと日本って大変だな〜と思う
ミルキー
ミルキー
フランスは日本に比べたら休みがずっと多いのに、それで困るって話聞いたことないよね。日本の問題は、みんなが一斉に休もうとするのがよくないんじゃない?

どこかに出かけようと思ってもみんなが休みなのだからどこに行っても混んでるし、やっと予約ができたとしても飛行機やホテルは高いし。

小さい子がいて自分は仕事を休めなくても預けるところがないとか、10連休の間に病気になっても病院は開いてないかもしれないとか。

ちょっと心配しすぎな気がするけど、みんなが同時に休むっていうのは色々と弊害はありそうですね。

 

フランスと日本の休みの日数

 

フランスの有給休暇は5週間保証

 

フランスには祝日はありますが、日本よりも少ないし、振替休日になることもないので、祝日で10連休になるということはありません。

でも、1年で有給休暇が5週間あります(銀行関係に勤めてる人は7週間もあります)。

おまけに2002年に週35時間労働制の法律が導入されてからは、35時間以上の労働になってしまう分をRTTという有給休暇に置き換えて取ることができるので、年8〜9週間ぐらい有給をとっている人はいると思います。

カテナ
カテナ
こんなに休んで社会がまわるのかと思いますよね

普通の人は年5〜7週間(25〜35日)くらいの有給があって、フランスの祝日が11日くらい(祝日は土日に重なると減る)だから、フランス人の有給と祝日を合わせた休みは年40日前後でしょうか。

日本は祝祭日が多い

 

カテナ
カテナ
でも、日本も結構休みがあるんです!

祝祭日が多くて、祝祭日の数は世界1

年間17日もあります。

しかもこれは土日に重なると振替休日になるので、かならず休みになります。

有給休暇が20日だとすると年37日間の有給と祝日を合わせた休みがあることになります。

ミルキー
ミルキー
え〜フランスとあんまりかわらない休日の数だよね。意外〜

そう、フランス人の方が、バカンスを多く取って日本人よりも休みが多いイメージですよね。

実際休みになる日数を比べるとそんなに変わらないようなのに、日本人は休めていないイメージ!

 

決定的な違いは、フランス人は休みたいときに休みを取っていることなんです。

祝祭日ではなく有給休暇は自分の都合に合わせて取れるはずの休暇。

そしてフランスでは、有給消化率は100パーセンント!

 

 

フランス人のかしこい有給の取り方

 

学校の休みを中心に有給時期はきまる

フランスの学校は9月始まりの6月終わりで、7月、8月は夏休み。

学校によっては、6月途中から2ヶ月半くらいの長い夏休みがあります。

学年が終わると長い夏休みがあって、その休みが明けてから新学期というイメージですね。

この間はフランス全体がバカンスムードになっていて、大人も1ヶ月くらい有給休暇をとったりするので、会社もゆる〜い雰囲気になります。

どこの会社も役所も同様で、お店やなんかも長期休暇になってしまっているところが多いです。

バカンスのために働いているのでみな協力的

カテナ
カテナ
必ず夏の長期休暇はとります。

取らないと、「なんで〜?どうしたの〜?」という風に問いただされます。

 

でも全員が同じ時期に1ヶ月近くの休みをとるわけではないのです。

2ヶ月の間、うまく同僚と期間をずらしながら休むので、フランス全土が7、8月は3分の2くらいの稼働率で回っているという感じになります。

お盆休みの1週間にみんなが休むわけではなく、同僚が今年は7月にバカンスをとるから、私は8月に取ることにするとかすれば、会社は回っていくわけです。仕事の量もこの時期は減ることを考えればさほど支障もでていないのかと思います。

そもそもバカンスのために働いているので、文句を言う人はいないです。

そして有給消化率は100パーセンント!です。

学校のスケジュールも有給が取りやすくなっている!

夏休み以外にもフランスの学校は休みが多くて、約7週間学校に行くと2週間のバカンスがあるというシステムになっています。

夏の長いバカンス以外に、秋、クリスマス、冬、春にそれぞれ2週間ずつのバカンスがあります。

でもこれらは、クリスマス休暇以外は、フランス全土の学校を3つのグループに分け、同じ時期に学校の休みが重ならないように決められているんです!

この学校のバカンスのスケジュールが2年先くらいまで決まっているので、これをもとに親がバカンスの予定も決めていくわけです。

カテナ
カテナ
すごい気配り!親が子供の学校休みにあわせて有給休暇を取りやすいようになっているとしか思えません!

子供がいない人は、どの地域の学校も休みではない時期に有給をとることができるから、その時期は閑散期となり、旅行に安く行けるというわけです。

こんな風に代わりばんこに長期休暇をとるので、休みが取りやすいし、日本のように長期休暇はゴールデンウィークと年末年始だけということにはならないから旅行代金もそれほど高騰はしにくいのだと思います。

 

バカンスの過ごし方

 

最低1週間はゆっくりする

フランスのバカンスの過ごし方は、基本長期滞在型です。

夏は特に2〜3週間は、ゆっくり過ごすために気候の良いところでのんびりすることが多いです。

親や親戚がいれば、そこにいったり、滞在型のリゾート施設に行く人もいれば、1週間単位で民泊で家やマンションの部屋をレンタルます。

 

週末に高速道路が渋滞の理由

冬もスキーは1週間滞在が基本です。

夏もリゾート滞在型の施設や貸し部屋は1週間単位。

土曜チェックインの土曜チェックアウトなので、どうしても土曜日は高速道路がものすごく渋滞します。

2泊3日や週末だけで、メインの観光スポットを秒刻みで回るような観光旅行のやり方はあまりしません。

夏も冬もリゾート地やスキー場でずーと同じ場所にいて、なにもしないでのんびりして、昼間は日差しの下で肌を焼くのがバカンスの目的!

カテナ
カテナ
会社に戻ってからこんがり焼けた肌を同僚にそれとなく見せびらかすのがバカンスの醍醐味!

 

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