日本では小学校での英語教育の義務化が導入され、2020年までには段階的に小中学校での英語教育が変わっていくことが発表されています。(参考:文部科学省)
低年齢の時から外国語を勉強するというメリットはとても大きいと思います。
特にリスニング、スピーキングは子供のうちの方が習得しやすいような気がしますね。
英語教育の低年齢化は世界的にも注目されてきています。
複数言語を話せる人が多い欧米の中でも、それほど外国語に興味がないのではと思われるフランスでも外国語を習得するための早期からの学校教育は行われています。
もくじ
フランスでの外国語教育
フランスの中学校での第1外国語
フランスの学校教育での第1外国語の授業は、一般的には中学校からはじまります。
小学校でも英語の授業を少しやりますが、週1〜2時間くらいで、簡単な会話や単語の勉強をする程度だと思います。
フランスの学校制度は5・4・3制になっています。
小学校5年間
中学校(コレージュ)4年間
高校(リセ)3年間
高校はバカロレアを所得するために行くところで、高校に行かない子もいますし、一般的な高校ではなく職業適性証(CAP)の所得を目指す2年間の職業教育コースに行く子もいます。
バカロレアは、フランス教育省が発行する中等教育レベル認証の国家資格で、これを所得しないと大学には行けません。
中学校(コレージュ)になると第1外国語の選択をしますが、必ずしもこれが英語というわけではありません。
英語を選択する生徒が多いですが、ドイツ語やスペイン語も人気があります。
どの言語を選択できるかはその中学校にいる先生がどの言語を教えられるかによるのです。
中学校によってどの外国語が学べるかは、若干選択肢が違っています。
中学校で第2外国語の勉強を始める
中学校の3年目になると第2外国語の選択をします。
これも必須です。
選択肢は、第1外国語で選択できた言語(ドイツ語、スペイン語)に加え、中国語、イタリア語、ロシア語、などが選択できます。
これも学校によります。
中国語は大変人気がありますし、日本語を選択できる学校もあるようです。
昔は英語よりもドイツ語を第1外国語に
ひと昔前(30年以上前)は、第1外国語の1番人気はドイツ語だったようです。
英語が1番ではないというのがおもしろいですよね。
中国語も以前はなく、最近選択できるようになったので、時代によって外国語学習のトレンドも変わってきているようです。
2年間第1外国語を勉強した後に、追加で第2外国語を習い始めるのはとても大変に思いますが、日本人が英語やフランス語を勉強するのに比べると、フランス人が英語やドイツ語を勉強するのは比較的簡単なのではないかと思います。
さらにスペイン語やイタリア語だともっとフランス語に似ているので、外国語の選択授業で楽をしたい人は、イタリア語を選択したりするみたいです。
何も勉強していない段階でも、イタリア語だと聞いただけで何とな〜く言っていることがわかってしまうらしいです。
第3外国語を勉強する生徒もいる
さらに高校に入ると、第3外国語を選択することも可能です。
きちんと勉強すれば、3〜4ヶ国語を習得できるわけですから、うらやましいですね。
フランス人は英語を話したがらないか?
英語を話せる人は話したがる
フランス人は自国の言語にプライドを持っていてフランス語しか話してくれないというような話も耳にします。
フランス語しか話してくれないのは、英語が得意ではないので話したくないという理由のが大きいような気がします。
得意な人はむしろ自信たっぷりに英語で話しかけてきます!
フランスの学校の授業は先生次第
政府が決めた大体のカリキュラムはあるのですが、英語に限らす授業内容は先生によって様々なんです。
使うテキストも隣のクラスの子とは違っていたり、先生独自のやり方でやったりするので、先生の能力ややり方によって授業の内容も質も変わってきてしまいます。
フランスでも英語教育への重要性を認識してきて以前よりも英語が得意な人は増えているはずなので、英語の先生の質もあがり、話せる人も増えてきていると思います。
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